Wallarm(ワラーム)が、Reactサーバーコンポーネントの重大な欠陥を指摘、即時アップデートを推奨
大手サイバーセキュリティー企業Wallarm(ワラーム)は、React Server Components(RSC)に重大な脆弱性が存在することを報告した。CVE-2025-55182として識別されるこの脆弱性は、概念実証(PoC)とともに公開された。Wallarmは、初期スキャンやペイロードの亜種を含む、活発な悪用試行を報告しており、サイバー犯罪者が既にこの脆弱性を悪用しようとしていることを示している。
問題の脆弱性により、攻撃者は不正なRSCメタデータや改ざんされたコンポーネントストリームを送信することが可能になる。これにより、サーバー側データへの不正アクセス、シリアル化されたRSCペイロードの操作、さらにはアプリケーションロジックによってはリモートコード実行につながる可能性がある。悪用が成功した場合の影響は深刻で、脆弱な環境ではデータの漏洩、権限昇格、あるいはサーバー側での実行といった事態につながる可能性がある。
Wallarmは、この脆弱性を悪用した攻撃に対する保護対策を積極的に提供してきた。同社は、脆弱性の開示後すぐに、早期の悪用試行を検知・ブロックし始めた。さらに、悪意のあるRSCリクエストとPoC由来のペイロードパターンを特に標的とした新たな検知ルールを導入した。これは、顧客をあらゆる潜在的な悪用試行から確実に保護することを目的としている。
サイバーセキュリティー企業は、Reactを最新のパッチリリースにアップデートすることを推奨している。これは、この脆弱性がもたらすリスクを軽減するための重要なステップだ。Wallarm社がこの脆弱性の開示に迅速に対応したことは、今日のデジタル環境における積極的なサイバーセキュリティー対策の重要性を改めて示している。サイバー脅威は進化を続けているため、組織は常に先手を打って、潜在的な攻撃からシステムを確実に保護することが不可欠だ。
出典:Wallarm
